▽価格比較:同じサイフ、跨境通の価格は安くない
だが海淘が好きだという侯さんは次のように話す。海淘がもつ最大の優位点は国内の小売価格より安いことであり、一番の関心事は価格だ。国内の実店舗では価格設定が高すぎるので、跨境通の価格が実店舗より30%安かったとしても、それほど魅力は感じない。
一般の個人消費者にとって、海淘の正規軍はより安い価格とよりよいサービスを意味するだろうか。試しに買い物したみたところ、商品の価格は海外サイトで直接購入した場合や国内のeコマース店舗で購入した場合に比べ、決して安くはなかった。
実店舗での定価が4280元のフェンディの婦人用ロゴ入り長サイフの場合、跨境通では2750元で売られているが、これに輸入税275元が加わり、実際に支払う金額は3025元だ。おまけに商品発送まで最短で2週間もかかる。京東網では同じものが2800元で225元安いだけでなく、注文してから最短2日で商品が発送される。
また跨境通での取り扱い商品は現在は500種類にとどまり、カバン、粉ミルク、子ども用品、化粧品などごく一部の分野に偏っている。商品の種類を増やすことがぜひとも必要だ。また時間の問題を解決するだけでなく、アフターサービスや買い物体験を充実させることが必要で、できれば跨境通にとって強みになる。