日本国首相の安倍晋三が就任1周年という時期を選び靖国神社を参拝したのは、激化し続ける日本政治右傾化の必然的結果であり、戦後の平和憲法から脱して軍事大国の道を再び歩むことがその真の意図である。政治右傾化が激化し続ける日本は、すでに地域の平和にとって現実の脅威となっている。(人民日報「鐘声」国際論評)
安倍が首相に返り咲いて以来、日本は誤った歴史観に駆り立てられて、公理と正義に挑戦し続けている。
安倍は「村山談話」と「河野談話」の見直しを放言し、東京裁判に疑問を呈し、侵略定義未定論をぶち上げ、慰安婦問題が国家犯罪であることを認めず、「自主」憲法の制定を主張し、「主権回復の日」を盛大に記念したうえ戦前のやり方を真似て人々を率いて「天皇万歳」を高々と叫び、軍服を着て戦車と軍用機に乗ってパフォーマンスをし、軍拡に力の限りを尽くしてきた。8月15日という、本来歴史の教訓を銘記し、世界平和を祈るべき日が、さながら日本右翼勢力が軍国主義の亡霊を呼び戻すための祝日となったかのようだ。安倍は同日の式辞で、歴代首相が堅守してきた「不戦の誓い」を放棄し、日本がアジア諸国にもたらした深刻な被害に初めて触れなかった。靖国神社参拝は次第に日本の政治屋の集団行動となってきた。2013年の靖国神社の春季例大祭では、閣僚と国会議員169人が参拝した。秋季例大祭では閣僚複数と冷戦終結後最多となる国会議員約160人が参拝した……。
岸信介の右翼思想と同じ流れを汲む安倍は、靖国神社参拝に対して終始変らぬ衝動を持っている。第1次安倍内閣時に靖国神社を参拝できなかったことについて、安倍は「痛恨の極み」と直言してはばからなかった。就任1年の時期を選び宿願を果たすにあたり、安倍は国のために命を落とした「英霊」に敬意を表するだけでなく、日本右翼勢力に対する支持も表明する必要があった。さらに過去1年間日本を率いて国際社会を挑発してきた「累々たる成果」を得意満面で示した。政治右傾化の道を突き進む日本は安倍をさらにつけ上がらせた。そして安倍のつけ上がりによって、日本の右傾化は一層激化している。