中国外交部の華春瑩報道官は7日、日本の駐英大使が中国は「ヴォルデモート卿」の役割を演じており、地域安全を脅かしていると発言したことを批判し、軍国主義の侵略は日本の歴史上で最も暗闇に包まれた「魔」だと指摘した。
日本は心の「魔」に向き合うべき
当日開かれた定例記者会見で、記者からは「劉暁明大使が寄稿文の中で、日本の軍国主義をヴォルデモート卿と称した。日本の駐英大使はデイリー・テレグラフの一面の記事で、『中国は軍備拡張を続けており、一方的な措置により現状を変えようとしている。中国の前には、二つの道がある。一つは対話を求め、法律を順守する道だ。二つはヴォルデモート卿の役割を演じ、地域の安全を脅かすことだ』としたが、中国側はこれをどう見ているか」という質問があがった。
華報道官は、「質問にあがったこの人物の言論は無知・無法・高慢であり、具体的にコメントする意思はない」とした上で、次のような史実について触れた。日本は歴史上、軍国主義の侵略戦争を仕掛け、中国などの地域の人々に深刻な災いをもたらした。中国だけでも3500万人以上が死亡した。日本の軍国主義が歴史上、隣国に対して犯した罪は書き尽くせないほどで、これは誰も否定できないことだ。
華報道官はまた、「中国の人口は日本の10数倍、面積は約26倍、一人当たりの軍事費は日本の5分の1のみだ。誰が軍備拡張をし、安全を脅かしているかは一目瞭然だ」という事実に注意を促した。
華報道官は、「アジアと世界のその他の地域の国家にとって、軍国主義の侵略は日本の歴史上、最も暗闇に包まれた魔だ。日本は勇敢に、自国の歴史・心理に存在するこの魔を正視してこそ、アジアの隣国と国際社会から信頼を取り戻すことができる。そうしなければ、歴史の被告席に座り続けることになるだろう」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月8日