2014年01月10日17:41 中国の砕氷船「雪竜」による南極での救出活動に世界中が強く注目した。「雪竜」は何日間も立ち往生していたロシア客船「アカデミック・ショカリスキー」の乗客52人の救出に成功した後、撤退途中で大型低気圧の影響で浮氷密集区に閉じこめられた。(文:嶺談・国際問題専門家)
自らの任務を放棄して、他人を救出するために危険な状況に身を置いた「雪竜」の事績は国内、さらには世界で大きな話題となり、高く評価された。
「雪竜」の義挙は中国の伝統的道義・利益観をはっきりと示した。「道義」と「利益」との関係を正しく扱い、道義と責任を重視する。これは中国の優れた伝統文化の重要な一面だ。要請を受けて救援に向かった「雪竜」は自らが大きな危険に直面することも顧みず、「道義」と「利益」との選択を前に中国人は道義を選択した。
「雪竜」の義挙は責任ある大国としての中国のイメージの体現だ。総合国力の上昇は国際的責任の増加も意味する。近年中国はさらに積極的な姿勢で国際問題に関与し、さらに大きな成果を上げている。特に世界金融危機、気候変動、地域の重大問題などで積極的かつ重要な役割を発揮している。今回「雪竜」が直ちに救助を繰り広げたことは、中国が危急時に責任を担い、貢献し、役割を果たすことを改めて鮮やかに示した。
「雪竜」が立ち往生すると習近平国家主席、李克強総理が重要指示を出し、脱出の取り組みを指導した。7日、「雪竜」は氷を突破し、脱出に成功し、果てしなく広い海へと出航した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年1月11日