安倍晋三首の2014年の初めての「外交攻勢」は、アフリカに向けられた。安倍首相が9日午前に開始した中東・アフリカ歴訪の重点はアフリカ3カ国で、目標は「アフリカで日増しに影響力を拡大する中国」に絞られた。日本に長期的になおざりにされてきたアフリカは、中日の膠着状態が続くなか急に人気者になり、安倍首相が口にする「日本の外交の前線」になった。
アフリカをないがしろにし、日本は苦しみをなめたことがある。日本は2005年に、国連安保理の常任理事国を目指した。アフリカは国連で多くの票を握っている。日本はアフリカが日本を理解しておらず、思い入れを持っていないことに気づいてから、苦しい時の神頼みとばかりに急にラストスパートを掛けたが、結果は失敗に終わった。
安倍首相が現在になりアフリカを歴訪するのも、票集めの狙いがある。ハフィントン・ポスト(日本語版)は9日、「安倍首相のアフリカ歴訪の目的の一つには、2015年の安保理非常任理事国選挙がある。日本は過去に非常任理事国に10回当選したが、2010年以降は当選を逃している。安倍政権は2014年度予算案の中で、2015年選挙の対策費として1兆4000億円を盛り込み、2014年の使用を計画している。この資金は主に、投票先を決めていない国に投じられる。非常任理事国には常任理事国の拒否権がないが、国連の最高級の会議において、国際社会に対して自国の意見を述べ、声を伝える機会を得ることができる」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月10日