来年は第二次世界大戦の勝利から70周年目となる。このほどアジアでは、第二次世界大戦の文化遺産の申請ブームが起きている。南京市はこのほど3回目となる「南京大虐殺の歴史資料」の世界記憶遺産の申請を実施しており、歴史を正し、歴史の正義を守ることを誓っている。さらに慰安婦の記憶遺産申請に向け、中韓の学者が共同で資料を集めている。日本は神風特攻隊の隊員の遺書や手紙などを、世界記憶遺産に登録させようとしている。
このほど南京市委員会・市政府は通知を出し、「南京大虐殺の歴史資料」を世界記憶遺産に申請することを決定した。申請作業は市の遺産申請事務所が担当し、南京市公文書局と侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(南京大虐殺記念館)が中心となって進める。
南京市が積極的に遺産申請を進めると同時に、中韓両国は韓国・中国・東南アジアに分布する慰安婦に関する記録を、記憶遺産に申請しようとしている。
中韓が歴史の真相を明らかにし、歴史の正義を守ろうとしていることとは対照的に、日本による第二次世界大戦の文化財の遺産申請は動機が不純であり、海外から批判を浴びている。鹿児島県南九州市の知覧特攻平和会館はユネスコの本部に申請書を提出し、館内に保存されている神風特攻隊の隊員の遺書・手紙などを、世界記憶遺産に登録させようとしている。
いわゆる神風特攻隊の遺産申請は、日本軍国主義の侵略の歴史を美化することを目的としており、世界の反ファシズム戦争の成果、戦後の国際秩序を脅かすことが実質となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月18日