第12期全国人民代表大会第2回会議の記者会見が4日11時、人民大会堂1階のプレスホールで開かれ、傅瑩報道官が国内外メディアに今会議に関する状況を説明し、記者の質問に答えた。米国のCBS放送の記者の「中国の隣国は中国を懸念しているのではないか」という質問に対し、傅瑩報道官は次のように答えた。
現在、中国と周辺国は全体的に協力を中心とする関係であり、私たちは経済において一体となっている。隣国と話し合う内容は全てが協力であり、ここ1年で私たちの指導者は周辺地域を訪問し、一連の協力を呼びかけ、提案し、中国と周辺の協力の発展見通しはよくなるばかりで、協力は深まり、チャンスも多い。しかし、数カ国との間で「中国脅威論」を主張することによりいざこざがあるのも確かである。
中国の角度から言って、中国は一つの大国であり、地域の平和と安全において責任がある。一部の国と領土や海域の争いはあるが、私たちは平和的な方法で話し合いによって解決し、すぐに解決できない問題は棚上げにし、共同開発の可能性を探ることも可能だと主張してきた。しかし、挑発したり、この共通認識を破壊したり、地域の安全を破壊したり、秩序を乱す国があれば、中国は対応し、有効な対応をとる必要がある。この対応の結果、対応の目的は、中国の領土主権を守ること、地域の秩序と平和を守ることである。これは必要なことである。
米国や世界のその他の国もアジアの安全、平和に関心を示すのであれば、中国周辺のこれらの問題を冷静かつ客観的にとらえ、中国の人たちの領土主権の維持、地域の安全の維持などの思いと要求を理解できるはずである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月4日