新疆の分裂勢力によるテロリズムが新たな動きを見せる中、テロ行為に及ぶ女性が注目を集めている。香港紙「東方日報」は、今回のテロリストのメンバーにはたった16、7歳のウイグル人女性が両手に刃物を持ち殺戮行為を行ったと伝えている。これは新疆の分裂・テロ勢力の構成メンバーが多元化し、女性が脅威になりつつあることを意味している。今回のようにテロリストたちが女性の優位性を利用して個人あるいは集団で犯行に及ばせると、対策は困難を要する。テロ集団が若い女性を大量に起用して犯行に及ぶのであれば、中国の公安側も思考の転換をしていかなくてはならない。「環球時報」が4日伝えた。
長きに渡り新疆ウイグル自治区でテロ対策に従事してきた専門家は、「テロリストに性別は関係ない。反人類のテロリズムに加わるのならば、容赦することはできない」と語る。
中国国内の女性テロリストと海外の女性テロリストの違いについて、同専門家は「チェチェンの自爆女性テロリストにしろ、タリバンの女性テロリストにしろ、彼女らには明確な政治目的と動機があり、一連の訓練を受けている。一方の中国国内の女性テロリストは、家庭内の男性や恋人の影響を受けることが多く、往々にして文化水準が低く、男性に対して絶対服従で、自分の考えに乏しく、考え方は政治レベルまで達していない場合がほとんど」と分析している。かつて南新疆のある街で、嫁入り後たった5日の新婦が夫の指示に従って自作爆弾を背負うという爆破テロ未遂事件が起きた。この夫婦は結婚前までほとんど交流はなく、「夫の指示に従っただけ。そんな簡単な理由でテロ行為に及んでしまうんです」と専門家は語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月4日