同紙は、中国国防大学の喬良教授の見方を引用し、2013年の中国の国防費(予算外の項目は含まない)は対国内総生産(GDP)比で相対的に適度な1.4%だったのに対し、米国は3.4%に上った。イスラエルやサウジアラビアなど高度な軍事化を図っている国ではこの数字が6%~8%に達している。同教授は「3%を下回る国防費は正常」としている。
ニューヨークタイムズ紙は、多くのアナリストは、中国人民解放軍の発展と中国の経済規模、世界における政治的影響力は一致している、中国は世界第2位の経済大国なのだからとの見方を示していると伝えた。外国の軍事アナリストも、2014会計年度の米国の軍事予算は5268億ドルで、中国の国防費は依然として米国の国防予算を大きく下回っていると指摘する。
元北京駐在武官で退役将校のデニス・ブラスコ氏は、「2014年の中国の国防予算は軍隊に、『あなたたちの奉仕に感謝する。あなたたちは我々にとって非常に重要だ。我々はあなたたちを支援する』というメッセージを伝えるだろう」とし、「かなりの部分は軍人の昇給に使われる」と予測する。
同氏は、「増額された国防費の大部分は『より良い、より実際的な訓練』に用いられる。中国海軍も今後、中国大陸から遠く離れた場所でより多くの訓練を展開するのだろう。これは近海の訓練より経費がかかる」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月7日