もう一つは、両国とりわけ日本側の日中友好組織の「高齢化」の問題があります。友好関係を受け継ぐ人が不足していることは、中日友好往来の発展に新たな課題を投げかけています。
日本の政界の要人の一部は、歴史問題と領土問題を利用して、中日関係に深刻なダメージを与え、大きなトラブルを引き起こしています。また同時に、一つの新しい状況、さらに深いレベルの問題が発生しつつあることにも注目すべきです。それは、日本の一部の人の中国への態度が中国の発展によって変化しているということです。中国はここ30年で急速に発展し、中日両国の本国と国際社会における影響力と相対的な位置を少しずつ変化させ、経済的な実力と影響力を高めてきました。このことは日本の一部の人に、中国の地位の変化や中国の発展に対する懐疑や不信、拒否、さらには敵視の態度を生んでいます。
実際、こうした変化は両国に、新たな位置付けをいかに行い、自らの位置をどう定めるかという課題を与えています。発展した中国は日本にとってパートナーなのか、それとも敵なのか。中国の発展は、日本にとってのチャンスなのか、それとも脅威なのか。もしも誤った判断を下し、負の認識がさらに高まれば、中日関係はさらなる不信とさらなるトラブル、さらなる問題に直面することになるでしょう。政治的人物の中だけではなく、日本の民間にもこの問題は存在しています。ですから中日関係においては、民間往来の重要な役割を引き続き発揮させ、こうした新たな問題にきちんと対応していくことが重要となります。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年3月12日