習近平国家主席が欧州歴訪に出発した。第3回核安全保障サミットに出席し、オランダ、フランス、ドイツ、ベルギーを公式訪問するほか、国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部とEU本部も訪問する。今回の訪問は重大な意義を持ち、大いに注目されている。(人民日報「鐘声」国際論評)
昨年11月にEU首脳と会談した際、習主席は「中国と欧州は世界の平和を維持する2大パワー、共同発展を促進する2大市場、人類の進歩を推進する2大文明だ。現在、中国・欧州関係は全体的に良好な基調にあり、交流のレベルと密度が高まっている。中国と欧州は相互関係の一層の発展に大きな期待を寄せている」と指摘した。
中国と欧州は遠く離れているが、互いの利益は深く融合している。EUはすでに10年連続で中国にとって最大の貿易パートナーの地位にあり、欧州は中国にとって近年最も急速に伸びている対外投資先だ。中国は欧州債務危機を理由に欧州の衰退を唱えることなく、常に欧州と共に歩むべく常に尽力し、双方の協力強化、強みによる相互補完を強調してきた。欧州の成長と雇用の促進は、中国経済の発展への助力になり、中国・欧州協力は各々の長期発展目標を実現するうえでプラスの要素だ。