米国メディアによると、オバマ大統領が23日より始める日本・韓国・マレーシア・フィリピンの歴訪は、非常に困難な任務になる。米ラジオ放送局・NBCは、「オバマ大統領が今回訪問するすべての国が、中国との間に領土問題を抱えている。これらの国の指導者は、自国と中国の間で衝突が発生した場合、オバマ大統領がどう出るかを見極めようとしている」と報じた。
スーザン・ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は18日にホワイトハウスで開かれた記者会見で、「一部の専門家は、オバマ大統領の今回の歴訪を、中国抑制の旅と称しているが」という記者の質問に対して、「今回の歴訪を積極的にとらえている。歴訪により同盟を強化し、経済発展を促進し、米国の安全の約束を確認できる。また米国が法治と民主の支持、人と人の交流の拡大などの面で、チャンスを提供することを示せる」と発言した。これは質問への即答を避けているように聞こえる。米国メディアは、オバマ大統領の今回の歴訪の最重要任務は、地域内の同盟国を安心させることだと指摘した。米政治情報誌「ポリティコ」は、「オバマ大統領がアジアに発しようとするシグナルは非常にシンプルだ。それは、アジア太平洋回帰だ」と伝えた。
英エコノミスト誌は、「オバマ大統領のアジア歴訪は、失望に終わる。米国のアジア太平洋リバランス戦略にとって、中国の反応はその成否を左右する最も重要な要素の一つだ。米国は、この措置は中国を抑制しないと称しているが、中国を抑制せずして同盟国に対して、米国の保護を信じさせることはできるだろうか?また米国が中国の台頭を阻止しようとすれば、同盟国は中米の争いに巻き込まれることを懸念する。この状況の中、リバランスの最高の結果は、同盟国に保証を与え、中国を緊張させないことだ。最悪の結果は、中国を遠ざけ、同盟国をさらに不安にさせることだ」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月22日