「中国の大洋進出、中国海軍の未来に」これは中国の052D型ミサイル駆逐艦の1番艦が、3月下旬に正式に海軍に就役した当時の、ロシアメディアの評価だ。ロシア戦略分析技術センターの専門家のカーシェン氏は、「中国海軍はミサイル駆逐艦の配備の面で、ロシアの前に立った」と指摘した。
ロシアのウェブサイトは、「陸軍・空軍と同様、中国海軍はこの15年間で徹底的に装備を更新した。中国海軍はこの10年間で、米国が30年以上をかけて歩んだ道を歩んだ」と指摘した。ボイス・オブ・ロシアは、「中国の力強い遠洋海軍の建設は、国家経済の発展と直接関連する。これには20−30年の時間がかかると見られる」と分析した。
中国の海軍専門家の李傑氏は環球時報に対して、「西側諸国において、海軍は高い比率を占め続けている。英米などの国も海軍を非常に重視している。近年、中国を含む多くの開発途上国も、海軍の軍隊に占める比率の拡大に取り組み始めている」と指摘した。
中国海軍の発展のスタートラインは、米国と共通する点が少ない。利用者が2300万人以上に達する米ニュースサイトのビジネス・インサイダーは23日、「マレーシア不明機の捜索は、中国海軍の弱点を露呈した。補給を実施できる海外拠点、もしくは友好的な港湾が依然として不足している。中国海軍の実力の強化に伴い、中国は米国と同じく海外に一定数の軍事基地を持つ必要が出てくる。しかし米国は1世紀以上に渡り海外の港湾と軍事基地を運営しているが、中国はこれを始めてから15年のみのため、一朝一夕にして追いつくことはできない」と報じた。