中国は昨年、世界最多の17隻の新軍艦を就役させた。中国海軍は今後10数年内に3隻の空母を保有し、係争中の海域でより強い影響力を持つようになる。中国海軍の実力が急速に強化される中、米海軍は国防予算の減少により実力が損なわれている。AP通信が24日伝えた。
これらのデータは、中国の国防費の激増を証明している。米国に次ぐ軍事予算は、中国の日増しに拡大する軍需産業を刺激している。また米国の国防予算は激減中で、一部の人は米国がアジアの同盟国に対する約束を履行できるかを疑い始めている。中国の今年の国防費は12.2%増の1320億ドルに達し、20数年間に渡りほぼ休むことなく2桁台の成長を維持している。米軍高官は、「国防予算を削減し続ければ、海軍の60%の力をアジア太平洋に移す計画が脅かされる」と警告した。ジョナサン・グリーナート海軍作戦部長はこのほど、「財政面の制限を鑑みると、米軍の軍事力投入能力は潜在的な敵国に対して、有利な立場を維持できなくなる」と指摘した。
中国海軍は現在、米海軍に対抗できる力に発展しようとしている。中国初の空母は2012年に就役し、2隻の国産空母は2025年頃に海軍に配備される見通しだ。これにより中国は、南中国海への軍事力投入能力を大幅に強化する。アナリストは、中国は2020年までに、78隻の潜水艦を保有すると指摘した。中国海軍の拡張ペースは、数的な面ですでに米国とロシアを上回っている。米国は毎年約10隻の主要軍艦を就役させており、ロシアの数は米国を下回る。
中国軍網が発表した資料によると、中国海軍が2013年に就役させた17隻の軍艦の内訳は次の通り。 南中国海艦隊の岳陽艦、常熟艦、恵州艦、欽州艦、梅州艦、百色艦、三亜艦、東中国海艦隊の長春艦、蚌埠艦、上饒艦、巣湖艦、鄭州艦、吉安艦、北海艦隊の大同艦、太湖艦、イ坊艦(イはさんずいに維)、営口艦。そのうち南中国海艦隊が7隻、東中国海艦隊が6隻となっている。この二つの方向は将来、中国海軍の新型艦艇配備、海洋権益保護の重点海域となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年4月25日