「アフリカの声は全世界が耳を傾ける必要があり、アフリカの役割は各方面共に尊重する必要がある」。中国の李克強総理の声が5日、アフリカ連合(AU)本部に鳴り響いた。「この土地に暮す偉大な人々への敬意に常に満ちている」と同時に、李総理は世界の注目する、アフリカの喜ぶ大きな好材料を発表した。「中国とアフリカの包括的協力のアップグレード版を築く」だ。中国とアフリカの交流の歴史において、大型事業は少なくなかった。「だが中国がこれほど系統的に6大事業を打ち出したことは、これまでなかった」。北京大学アフリカ研究センターの劉海方副センター長は5日、環球時報の取材に「過去の比較的大まかな協力内容を細分化したことは、中国がアフリカとの包括的協力のアップグレード版を誠心誠意築いており、アフリカを真に友人と思っていることを物語っている」と指摘した。西側の一部メディアは「中国によるアフリカの原料の搾取」を取り上げることを依然好むが、アフリカ世論の本流を覆い隠すことは明らかにできない。演説会場にいたあるAU幹部は環球時報の取材に「李総理が語ったのは確かな事ばかりだ。アフリカの人々が中国とつきあうことを好むのは、中国人は口先だけでなく、確かな事を行うからだ」と語った。環球時報が伝えた。
中共中央党校国際戦略研究所の高祖貴教授は環球時報の取材に「李総理のアフリカ訪問は就任後初であり、中国新指導部のアフリカ訪問も2回目だ。歴史を振り返ると、周恩来総理のアフリカ訪問から50周年にも当たる」と指摘。「新中国成立後65年間の中国・アフリカ関係を一言で形容するなら、『時を経るにつれて、いよいよ堅固になる』だ。米欧日も対アフリカ関係を強化しており、中国と競争関係にある。李総理のアフリカ訪問は対アフリカ協力のビジョンを一層明らかにするもので、大型の企業代表団の随行は、中国がアフリカの民生分野へ拡張していることをはっきりと示している」と述べた。
元外交部(外務省)アフリカ局長、中国国際問題研究財団理事兼アフリカセンター長の程涛氏は環球時報の取材に「中国・アフリカ関係は現在、試練がより多い。政治的には、アフリカの一部の国は中国が政治モデルを輸出することで、元々の社会価値観が影響を受けることを懸念しているだろう。中国はこの面で率直で誠意ある、開かれた姿勢を保つ必要がある。融通を利かせずにモデルを輸出するのではなく、アフリカ諸国との交流を強化し、自国の国情に合ったモデルを探求するよう後押しする必要がある」と述べた。