中国人民政治協商会議第12期全国委員会第2回会議のグループ討論で、全国政治協商会議委員、甘粛省委員会常務委員、省軍区司令員の陳知庶少将は、軍所属の委員の専門分野における知識や優位性をより発揮させ、国際社会のテロ撲滅に向けた活動との連携を強化していくべきだと述べた。
陳知庶委員は、パキスタンのテロ対応専門部隊は、その仕組みや対応方法が参考に値するとし、自身の海外での視察の経験も踏まえつつ中国もテロ対策の面で他国の経験をより多く汲み取っていくべきだと主張した。その上で、陳知庶委員は中国の第一線警察に拳銃を配備し、突発的な事態に瞬時に対応できるようにしなければならないと提案した。また、香港特別行政区では第一線警察は女性警官の通常勤務も含め実弾入りの拳銃を常に所持していることを紹介した。
また、昆明の「3・01重大暴力テロ事件」に話が及ぶと、陳知庶委員は、もし現場に居合わせた第一線警察が拳銃を所持していれば、テロリストの犯行をより早い段階で制止できた可能性があると指摘。第一線警察が拳銃を所持させる場合には、専門的な訓練や関連の規定などを含め整った管理体制が構築されていることが前提になると強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月8日