李克強総理は12日にアフリカ歴訪を完了し、帰国の途についた。今回の歴訪では経済・貿易協力の豊富な成果が得られ、政府間合意、企業間プロジェクト、二国間協力、地域内協力が含まれた。これらの協力分野は多岐にわたり、さまざまな協力の手段が存在する。具体的に見ていくと、今回の歴訪の経済・貿易の成果は、主に次の六つによって示される。
(一)良好な経済・貿易協力の雰囲気を形成。李総理は今回の歴訪を通じて、中国とアフリカの経済発展の需要を密接に結びつけ、双方の経済・貿易協力の手段を絶えず革新し、協力の分野を拡大し、協力の質と効果の向上、モデルチェンジ・アップグレードを実現するよう促した。
(二)アフリカとの航空事業の協力をスタート。李総理は歴訪中、「中国―アフリカ地域航空協力計画」の実施を提唱した。双方の未来の協力内容には、合弁航空会社の設立、民間用旅客機の提供、成熟した汎用技術の提供、専門的な航空人材の育成、保障設備の建設などが含まれる。
(三)アフリカの交通網の建設への参与。李総理の歴訪中、双方の関連部門・金融機関・企業は、ケニアのモンバサとナイロビを結ぶ鉄道プロジェクトの、中国―ケニア共同融資協定合意書などの文書を締結し、双方の地域内の交通インフラ建設の協力が、より広く深く発展していくことを示した。
(四)アフリカの工業発展の支援。外資を誘致し、工業化を加速し、経済発展方式のモデルチェンジを実現する。これは多くのアフリカ諸国が対外協力を実施する主な理由だ。李総理の歴訪中、中国はエチオピアと経済・貿易の協力と発展に関する政策、投資促進と産業協力に関する文書を締結した。中国はケニアと、投資の促進と協力に関する文書を締結した。これらの成果は、中国―アフリカの投資協力の大きな発展の潜在力を証明しており、中国の製造業などの労働密集型産業のアフリカへのシフトを効果的に促し、「メイド・イン・アフリカ」の成長を支援する。
(五)協力に向けた融資拡大。李総理の歴訪中、中国は新たな対アフリカ共同融資を発表し、アフリカのインフラ・農業・製造業・中小企業の発展を重点的に支援することになった。中国の金融機関はアフリカ諸国の関連部門・金融機関と、共同融資の文書を締結し、アフリカ諸国とより実務的で効果的な共同融資を展開し、アフリカの発展能力と競争力をさらに強化することになった。
(六)責任感あるイメージ、国民生活を改善する理念を強調。李総理の歴訪中、中国はアフリカに1000万ドルの援助を提供することを発表した。この資金はアフリカの野生動物資源、生物の多様性の保護、およびアフリカの持続可能な発展の促進に充てられる。またケニアなどの国と、野生動物保護に関する国際協力を共同推進することになった。また中国はアンゴラ、ナイジェリアなどの国と、現地の医療・農業の発展の協力に関する一連の文書を締結し、中国―アフリカの経済・貿易協力を、アフリカ諸国の国民生活および福祉の改善に向かわせた。
李総理の今回のアフリカ歴訪は、周恩来氏がアフリカを初訪問してから50周年に当たり、新時代の全面的かつ多面的で深いレベルの中国―アフリカ経済・貿易協力構造の構築にとって、重要な意義を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月13日