アジア、どの国がどの国より安全とはいえない

アジア、どの国がどの国より安全とはいえない。 アジアの安全は極めて複雑な碁盤の上にあり、大小や力は関係ない。アジアの国は何が当面の客観的現実で、何が各国の主観的希望かを整理し、この両者の間で妥協する必要がある…

タグ: CICA 首脳会議 安全 利益

発信時間: 2014-05-23 15:28:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

アジアの安全は極めて複雑な碁盤の上にあり、大小や力は関係ない。例えば中国は強大だが、米国と比べて評価すると中国が強大かどうか新たな視点が生まれる。さまざまな情報が、地域の混乱と矛盾を刺激し、戦略的不確定性を増やしている。

アジアの国は何が当面の客観的現実で、何が各国の主観的希望かを整理し、この両者の間で妥協する必要がある。

アジアの領土問題に関しては第一に、これらの対立が実際に存在し、第二にこれらの対立によってアジアの協力の大局が乱されないことが地域全体の願いであり、各国世論の激しい呼び声の多くは究極の理性ではなく、社会の表面的感情を反映しているにすぎないことを確認する必要がある。第三に、各国がある程度実力、即ち領土主権の主張の総合力を尊重するとともに、領土問題をめぐる他の要素も尊重するべきだ。それらの難しい整理を行ってこそ最終的に実力による対抗を回避することができる。

一部の国が安全保障での米国依存を直ちに放棄するのは非現実的だが、米国はアジアの安全保障のジレンマ自体を取り除けないし、そうすることは米国の利益に一致しないことをすべてのアジアの国は理解する必要がある。関係国は少なくとも安全保障での米国依存を強化するのではなく、その精力をアジアの国家間の安全保障協調に向けるべきだ。

アジアの安全保障は結局のところアジアの国の相互信頼と協力によって実現する。外部の力はその過程において建設的役割を果たすが、支持にしろ反対にしろ深い介入には反対すべきだ。アジア摩擦の潜在的破壊力を増やし、そうして生まれた「安全」もより大きな安全保障のジレンマの過渡状態にすぎないからだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月23日

 

 

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