村山富市元首相「村山談話の否定は許されない」

人民網日本語版  |  2014-05-26

村山富市元首相「村山談話の否定は許されない」。日本の村山富市元首相は25日、東京都内で講演し「村山談話の否定は許されない。私個人の談話ではなく、正式に閣議決定したものだからだ」と強調した…

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発信時間:2014-05-26 13:14:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の村山富市元首相は25日、東京都内で講演し「村山談話の否定は許されない。私個人の談話ではなく、正式に閣議決定したものだからだ」と強調した。 

「村山談話を継承し発展させる会」主催の特別講演会で村山氏は「1995年は日本の敗戦50周年で、当時の村山内閣には日本の侵略戦争の歴史を反省し、清算するとともに、平和と不戦の決意を誓う責任があった」と村山談話発表の経緯を振り返った。また、戦後60周年の「小泉談話」と異なり、村山談話は首相の個人談話ではなく正式に閣議決定したものであり、歴代政権がいずれも継承してきたことを強調した。 

村山氏は「村山談話は発表からすでに20年近くなるが、最近再び焦点となっている。これは第2次政権発足後の安倍首相に村山談話を否定する考えがあることと関係している」と表明した。 

「村山談話を継承し発展させる会」の代表を務める、埼玉大学の鎌倉孝夫教授は「村山談話の非常に重要な点は、日本が当時国策を誤って戦争への道を歩み、国民を存亡の危機に陥れたと指摘したことだ。安倍政権発足後の動きを見ると、この点には今も現実的な警告の意義がある」と指摘。「安倍氏は口先では村山談話の継承を表明しているが、集団的自衛権の行使容認といった安倍政権の動きを見ると、全ての行いが村山談話を完全に否定している。安倍氏は国民保護の名目を掲げて、再び国を戦争の道へと導きつつある」と述べた。


 

同じく代表を務める、明治大学の山田朗教授は「村山談話は、日本がアジア諸国とどう付き合うかという問題において過去に過ちを犯したことに言及した。今、同様の過ちを犯しては断じてならない」と指摘した。 

1995年8月15日、村山首相(当時)は日本が過去に国策を誤って戦争への道を歩み、「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」ことを認める談話を発表。日本は深く歴史を反省し、歴史の教訓を汲み取り、同じ過ちを繰り返さないようにする必要があるとした。 

「村山談話を継承し発展させる会」は、村山談話の意義を再確認し、市民と次の世代に談話の精神を伝えることを目指し、昨年11月に発足した。(編集NA) 

 

「人民網日本語版」2014年5月26日

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