米国の司法当局は、過去8年間で米国の6社の機密を盗み出したとして、中国軍の将校5人を裁判所に起訴した。中国政府はこれを批判し、米国の駐中国大使を呼び出した。豪ニュースサイト「The Conversation」が5月20日に伝えた。
永遠に開かれない裁判
中米は犯罪人引き渡し条約を締結しておらず、どのような状況であろうとも、中国側がこの5人の軍人を米国に引き渡すことはなく、裁判が開かれることは絶対にない。米国側の起訴状には、「中国軍ハッカー」を確認できる詳細な内容がなく、その所属部隊をいかにして突き止めたかについても説明されていない。
起訴状に記述されたサイバー攻撃の方法は単純で、そのうち一つの証拠が、これが中国と関連していることを裏付けた。コンピュータがハッカーの攻撃を受けた時間は、上海の現地時間午前9時から午後5時の間で、そのうち1時間の昼休みがあった。中国の軍人が、毎日7時間の勤務時間を厳格に守っているということだけで起訴状を出すとは、信じがたいことだ。
スパイを巡る宣伝戦