中国の対艦巡航ミサイルの集中砲火が、米海軍の空母打撃群にとって最大の脅威になる可能性がある。ロシア軍事関連サイトが6月2日に伝えた。
中国の巡航ミサイルの実力を分析した記事は、経験有る軍人ならば中国の強化を続ける能力を重視するはずだと結論づけた。同記事の内容は下記の通り。
中国人は、巡航ミサイルの開発・配備・維持が低コストで済むことから、巡航ミサイルは迎撃ミサイルに対して9対1の優勢を占めると考えている。中国は、空母打撃群に対して低空・高速巡航ミサイルで攻撃を仕掛ける場合、数が質に勝ると判断している。
米海軍は、中国が空母打撃群に勝利するためには、艦載航空兵の能力が必要になると考えている。しかしこの説はすでに時代遅れになった。中国の巡航ミサイルの発展は、空母そのものの能力より明らかに優先されている。その目的は、巡航ミサイルという手段により、米国の空母打撃群を弱体化させることだ。
同記事は巡航ミサイルによる不確定な未来の推測を試み、旧ソ連海軍がかつて巡航核ミサイルにより空母戦闘群に対応しようとしていたことを指摘し、中国艦隊も将来的にこの手段を選択する可能性があるとした。同記事は、中国が指揮・制御面の不足によりこの手段を選択するとはしておらず、この手段が「現在の中国の核戦略に合致しない」という説に反対した。
同記事が指摘した可能性は否定できない。米海軍分析センター上級研究員のマイケル・マクデビット氏は、「中国が攻撃型潜水艦に、核弾頭を持つ巡航ミサイルを搭載した可能性が高い」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月4日