「参考消息」の1日の報道によると、海外メディアは中国国営テレビの報道を引用し、ヘーゲル米国防長官が南中国海係争について北京が緊張関係を煽動していると批判したのに対し、中国の将校がヘーゲル氏の発言は「脅迫」に満ちていると反撃したと伝えた。
AFP通信の31日の情報によると、第13回アジア安全保障会議(シャングリラ会合)で、ヘーゲル国防長官は中国に対し、南中国海での一方的な行動による領有権の主張は情勢を不安定化させていると主張した。
これに対して、中国人民解放軍の王冠中副参謀長官は、「(ヘーゲル氏)の発言は覇権主義的な考えがちりばめられており、極めて脅迫的でまったく建設的ではない」と批判した。また、ヘーゲル氏の演説について、公の場で名指しで中国を批判しているが、まったく根拠がなく非道理的としている。
さらに、シャングリラ会合は各国政府とシンクタンクとの間で率直な意見交をする場であり、根拠なく中国を批判すべきでないとつけ加えた。
香港紙『南華早報』の30日の報道によると、中国全国人民代表大会(全人代)の傅瑩外事委員会主任は機先を制しようと、安倍氏の演説前に開かれた公開討論会で、安倍首相が「日本の歴史を否定していることは、人々の懸念を膨らませている」と述べた。
傅氏は、安倍氏は就任後、釣魚島問題の解決には興味を持たず、却って中国が日本に脅威を与えているという神話」を作り上げ、それを「口実」に日本の平和憲法を改ざんしようとしている。これはこの地域および中国の懸念であると非難した。