傅氏はさらに、安倍首相が第2次世界大戦中の日本の行為を否定しているとして非難、そのために中国国内では今後の日本の方向性について懸念が高まっていると述べた。また、中越両国の南中国海での問題について、「米国は関与する必要性がない」という考えを暗に示した。
報道によると、傅氏はアメリカが当該地域において同盟国との関係を強化していることに対しても懸念を示しているという。傅氏は、もしアメリカは同盟国との関係を強化して中国に対抗しようとしているなら、あるいはアメリカが中国と隣国の摩擦を利用して同盟国との関係強化を図ろうとしているならば、中国はそうした同盟関係に大きな疑問符を打つことになると述べた。
シンガポール紙『聯合早報』の31日の報道によると、30日夜に開かれたシャングリラ会合のレセプション終了間際、日本の小野寺防衛大臣が中国人民解放軍の王冠中副参謀長官が座るテーブルを訪れ、王氏に対し「我々は中国と国防・安全分野における交渉を再開したい」考えを伝えたという。これに対して王氏は、「それは日本側が中国に対する誤った政策を改め、日中関係を改善できるか否かに関わっている。日本側は速やかに誤りを正し、関係改善に尽くしてもらいたい」と答えた。