中国海軍は米国の招待を受け、ハワイ沖の合同演習「リムパック2014」に、4隻の艦艇による艦隊を派遣した。6日間の連続航行を経て、中国海軍の艦隊は現地時間14日正午、グアム島以北の海域で、米国およびシンガポールの艦艇と合流した。米国主導の合同演習に中国が初参加し、輿論の注目を集めている。
軍事関係は国家関係のバロメーターだ。中米の国交樹立から30数年に渡り、両国の軍事関係は「回復→発展→停滞」の悪循環に陥っていた。これは双方の戦略的な相互信頼の不足が主因だ。また米国の台湾への武器輸出、米軍の軍艦・軍機による中国の偵察、米国国内の中国に対する差別的な法律も、両軍関係の健全な発展に影響する3大障害であった。
習近平国家主席とオバマ大統領は昨年6月、サニーランズで首脳会談を開いた。双方は「衝突も対抗もせず、互いに尊重し、ウィンウィンを目指す」という新型大国関係の構築に取り組むことを決定した。両国の首脳は、中国が招待を受け、リムパック2014に参加することを確認した。これは両軍関係の、両国関係における重要な地位を示した。この意義から論じると、中国の今回の参加には、両軍関係の「氷を砕く」意義がある。