両国の海軍の合意に基づき、中国の艦艇は今回、艦砲射撃、総合演習、海上安全行動、水上艦艇演習、軍事医学交流、人道主義に基づく災害救助、潜水の7つの訓練を実施する。中米双方は病院船の和平方舟とマーシー級で医学フォーラムを開き、相互の見学を実施する。中国はさらに艦艇開放日を実施し、兵士の二国間・多国間交流活動を計画する。米国やその他の国の海軍と密接に交流し、切磋琢磨しあうことで、中国海軍の開放・透明の積極的な姿勢、他国との海上協力の強化に対する願いを示すことができる。また他国も中国軍に対する理解を深め、中国海軍との友好と信頼を強化し、世界の海の安全を共に守る基礎を固めることができる。
中国は近年、東・南中国海において、中国の島嶼の主権と海洋の権益を損ねる他国の行動への対応を迫られている。一部の国は、米国の戦略の東への移転という機に乗じ、自国の利益を掠め取り、揉め事を起こそうとしている。米国の一部の高官の、中国の正当な行為に対する事実にもとる発言は、中国から批判を浴びた。このような状況の中、両国海軍の交流は、両国・両軍関係の発展の観察にとって、紛れもなくバロメーターとしての意義を持っている。(筆者:張軍社 海軍軍事学術研究所研究員)