大学教授:「中韓同盟」による抗日は非現実的な説

大学教授:「中韓同盟」による抗日は非現実的な説。 習近平国家主席が訪韓するという情報が伝わると輿論が盛り上がり、韓国と共同で日本に対抗することが今回の使命であるという説や、「中韓同盟」という説まで浮上している。中韓はかつてないほど良好な関係となっているが、韓国と共に日本に対抗するという考えは非現実的だ…

タグ: 訪韓  慰安婦 FTA 習近平

発信時間: 2014-06-30 13:39:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

大国間に挟まれ分裂の局面に陥っている韓国は、外交の独自性に対して敏感で、中米・中日の間に立とうとしていない。韓国経済の米日に対する依存度は高い。市場の分業において、韓国は全体的に見て米日の産業チェーンの中流に位置しており、外交の選択を制限している。

筆者は客員教授として延世大学に1年間滞在し、韓国社会と韓国人の置かれている状況と気持ちを深く理解している。中国は韓国を歴史的な従属国として、何かを要求しては決してならない。近代になるとキリスト教が韓国に伝わり、今や韓国人の4割がキリスト教徒となり、社会で中心的な地位を占めている。甲午戦争(日本名・日清戦争)以降、日本は韓国を約半世紀に渡り植民地支配した。朝鮮戦争後の韓国は、米国に半世紀以上に渡り依存している。こうして今日の韓国社会が形成された。

筆者は韓国の学者と意見交換したことがある。彼らは中国が中韓の文化的な差を重視し、韓国人が敏感になる問題と細かいことに対する重視を尊重し、韓国の歴史に対する気持ちを理解して欲しいと思っている。

習主席の訪韓に対して、韓国は次のことを中国に期待し、理解してもらおうとしている。まず韓国は、中国が朝鮮の核武装に明確に反対し、朝鮮半島の統一を支持することに期待している。また朝鮮の度重なる核実験の後、後退を続ける中での六カ国協議の再開には同意しがたく、中国と共同で日本に対抗できないことを理解してもらおうとしている。中国が韓国の期待に上手く答えられるかは、外交の技術にかかっている。(筆者:王義桅 中国人民大学国際事務研究所所長、教授)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月30日

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