BRICsが国際秩序の公平化を提唱、世界再構築なるか?

BRICsが国際秩序の公平化を提唱、世界再構築なるか?。 第6回BRICs首脳会議が15日にブラジルで開幕し、西側諸国の多くの戦略家は、「BRICsはこの米国主導の世界を再構築しようとしている」と驚きの声を漏らした…

タグ: BRICs 国際秩序 公平化

発信時間: 2014-07-16 14:38:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

第6回BRICs首脳会議が15日にブラジルで開幕し、西側諸国の多くの戦略家は、「BRICsはこの米国主導の世界を再構築しようとしている」と驚きの声を漏らした。初期の実務的な内容が伴わない首脳会議を経て、BRICsという西側諸国のエコノミストが創造した名詞はすでに人の目を引きつける、単なる「レッテル」ではなくなっている。BRICs開発銀行、外貨準備基金などの具体的な枠組みの構築により、BRICsの団結心が強まっている。

一部の人は、これを良しとはしていないが、その理由はこうだ。中国、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカは四大陸を跨いでおり、経済・外交・政治などの差は「国と国の距離と同じほど大きな差」である。不安定な国による組織が、米国が覇を唱える世界秩序に挑戦できるのだろうか?

BRICs諸国から見れば、西側諸国の分析は「考えすぎ」であるかもしれない。BRICs諸国は協力を拡大するため集まっており、開発途上国の世界での発言権を高めようとしている。これは「西側反対」ではない。ロシア人学者のGeorgy Toloraya氏は、「BRICsは公平なルールを制定し、より公正な国際秩序の旗印になろうとしている。BRICsは、21世紀の新たな選択肢と目されるようになった」と指摘した。ドイツの国際報道事業体「ドイチェ・ヴェレ」は、今回の5カ国による首脳会議について、「歴史に記録されるBRICs首脳会議」と評価した。

最終的な成果については、各国首脳の報告を待つ必要があるが、一部のアナリストは今回の首脳会議は「非常に異なるものだった」と断定している。BBC(電子版)は、「BRICs、世界の新秩序を築けるか」と題する記事の中で、「BRICs5カ国は目を引きつけるただのレッテルか?これは過去5回の首脳会議と同じく、観測筋の中心的な疑問となった。ところが今回は、異なる回答が提出される可能性がある。貿易協力は、BRICs5カ国の強みではなくなったかもしれない。共通の不満と願いを持つ5カ国が団結し、団結心も強まっている。これは米国やEUなどの西側先進国が主導する国際秩序に対する不満であり、世界経済・政治の中でより大きな発言権を持てるよう求めている」と伝えた。米シンクタンク、ブルッキングス研究所のラテンアメリカ問題専門家は、「BRICs5カ国は単なる経済的なつながりではなく、西側の影響を解消・相殺する枠組みでもある」と指摘した。

BRICs開発銀行と、緊急時に資金を融通する外貨準備基金の設立は、今回の首脳会議が重視された主因だ。ブルームバーグは15日、「世界最大の5つの新興市場国の首脳が、7月15日から16日にかけて開かれる会議で、1000億ドルの外貨準備基金、500億ドルの開発銀行の設立を決定する」と報じた。米シンクタンク、ピーターソン国際経済研究所のMani Subramanian氏は、「BRICs諸国は国際事業、特に世界銀行と国際通貨基金(IMF)への参与の不足を不満に思っており、この2大計画が生まれた」と語った。ブラジルのBRICs関係者は環球時報の記者に対して、「2大金融機関の設立は、欧米による世界金融の秩序の独占を打破し、世界の舞台で新興市場国により多くの発言権を与えることを目的とする」と指摘した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月16日

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