習近平国家主席は20日、ベネズエラのマドゥロ大統領とカラカスで会談した。両氏は中国・ベネズエラ関係その他共通関心事について踏み込んで意見交換し、広範な共通認識にいたった。また、両国関係を包括的・戦略的パートナーシップに格上げし、さらに広範な分野で両国協力を強化することを決定した。
習主席は「中国とベネズエラは信頼し合う良き友人、互恵・ウィンウィンの良きパートナーだ。われわれはチャベス前大統領が両国関係の発展のために果たした重要な貢献を偲ぶとともに、マドゥロ大統領がチャベス前大統領の対中友好政策を受け継いでいることを称賛する。国交樹立40周年にあたり、両国関係は先人の事業を受け継ぎ、将来の発展に道を開く重要な段階にある。われわれは両国関係を包括的・戦略的パートナーシップに格上げし、戦略面の相互信頼、包括的協力、互恵・ウィンウィン、共同発展をその中身とすることで合意した」と指摘。次の4点を提言した。
(1)大局を把握する。両国元首は経常的接触を継続する必要がある。両国の政府、政党、立法機関は交流を強化し、戦略計画を強化し、政治的相互信頼を深化し、互いの核心的利益に関わる問題で引き続き支持し合う必要がある。
(2)実効性を重んじる。両国協力のトップレベルデザインを強化し、金融と投資をエンジンに、エネルギー協力を主軸に、複数の車輪を同時に動かす必要がある。双方は融資協力体制を活用し、鉱産物、インフラ整備、科学技術協力を推進し、できるだけ早く農業モデルパークの建設に着手する必要がある。中国側はベネズエラへの衛星技術移転を強化し、ベネズエラの経済特区建設への実力ある中国企業の積極的な参加を後押ししたい。
(3)交流を拡大する。国交樹立40周年を契機に文化、教育、観光、メディア協力を促進し、両国の友好を支える民意の土台を突き固める必要がある。
(4)大局に着眼する。中国・ベネズエラ関係を中国・中南米関係の大局、発展途上国の団結と協力、世界の平和と発展の大局に据えて計画を立てる必要がある。ベネズエラ側と共に中国・中南米フォーラムを築き上げ、中国と中南米全体の協力を推進したい。双方は世界経済ガバナンス、エネルギー安全保障、気候変動など国際問題で協調を強化し、途上国の声をより多く国際社会に伝え、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展を促す必要もある。
マドゥロ大統領は「われわれはチャベス前大統領の遺志を揺るぎなく受け継ぎ、戦略的観点から中国との包括的協力を強化する。中国企業が対ベネズエラ投資を拡大し、石油化学産業や経済特区開発などのプロジェクトに参加することを歓迎する。中国・中南米フォーラムの設立を断固として支持する。中国・中南米関係の推進に積極的な貢献を果たしたい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年7月22日