中国の第一次中日戦争(日清戦争のこと)における失策は、海軍の組織の混乱によるものだ。北洋艦隊の火力は明治海軍(旧日本海軍のこと)を上回っていたが、部隊間の協力がなかったため、最終的に惨敗したと分析されている。香港紙・南華早報が伝えた。
日本海軍は現在も性能面で有利だが、人民解放軍が追いつこうとしている。中国は海軍の兵士数を23万5000人と発表しており、海上自衛隊の5倍以上の規模となっている。
アメリカ海軍大学校の吉原恒淑准教授は、「日本海軍は技術の精密度と経験の面で有利だが、中国が急速に追いつこうとしている。中国は事実上、全面的に日本を超越しようとしている。人民解放軍海軍は現代的な駆逐艦、護衛艦、高速艇、潜水艦を配備しており、日本は中国の製造のペースに追いつけなくなっている」と分析した。
アメリカ海軍大学校中国海洋研究所のライル・ゴールドスタイン准教授は、「中国は現在、すでに有利な立場になっている。両国の海軍の実力はほぼ同等だが、中国は近年、すでに日本を追い抜いている可能性がある。これは米国の公式な判断ではない」と述べた。
マカオの軍事専門家のアントニー氏は、「両国の軍事力の格差、特にハード面の格差は縮小している。中国の軍事費は90年代前半から2桁台で増加を続けており、中国は国防予算の増加を優先的に考慮している。ソフト面では、依然として大きな開きがある。人民解放軍が追いつくためには、まだ時間がかかる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月28日