■不可逆の文明の道に入った
グループ討論「西蔵文化の伝承と保護」で、ギリシャからの出席者は「私が西側国で西蔵関連の資料を探し求める際、大部分はネガティブな情報で、私の論文の助けにはなりがたい。今回ラサに来て、西蔵の人々が幸せに暮らし、寺院や僧侶を随所に見ることができ、西蔵の宗教や伝統文化を中国政府が良く保護していることが分かった」と述べた。
スリランカ中国社会文化協力協会の事務局長は「一部のスリランカ人は西蔵が中国領であることを知らない。スリランカのメディアは西側メディアを主な情報源としているため、西蔵の現状についての紹介が事実と食い違う事態を招いている」と指摘。「私は今回のフォーラムが、書物で知った西蔵を正しい観点から認識し、西蔵の人々と結びつける良い機会をわれわれに与えると信じている」と述べた。また、西蔵関連の出版物をスリランカに提供するとともに、西蔵でさらに多くのシンポジウム、写真展、交流会を開くなど中国に来て見学する機会をスリランカ人にもっと提供するよう中国政府に提言した。
フランスのドキュメンタリー映画監督は、西蔵に関するドキュメンタリー映画の撮影を計画していることを記者に紹介。「われわれが知っている西蔵関連の情報はダライ・ラマ(14世)だけであるうえ、西蔵に関するメディアの報道は往々にして『文化的ジェノサイド』や『抑圧』だが、これは事実と一致しないからだ。私はありのままの西蔵を撮影して彼らに見せ、西蔵が一体どんな様子なのかをフランスの民衆に伝えたい」と述べた。 中国国務院新聞弁公室の崔玉英副主任は開幕式の式辞で「西蔵は博物館所蔵の展示品のように、手を触れずに原始の状態を保つべきだと考える人が今なおいる。彼らは西蔵の人々はただツァンパを食べ、ヤクに乗り、テントに住むことしかできず、現代文明を発展させてはならない、さもなくば『文化破壊』『環境破壊』だと考える。だが実際には、現在西蔵の人々は十分な人権を保障されているうえ、さらに高い水準へと邁進している。半世紀余りの間に、西蔵はすでに不可逆の文明進歩の道に入り、西蔵の人々を含む中国国民全体の支持を得、世界の見識ある人々からも大いに称賛されている」と述べた。
■より良い未来が待っている
オーストリアの中国研究者、Richard Trappl氏が西蔵を訪れたのは1982年に続き2回目だ。「1974年から1975年まで私は中国で学んだ。過去40年間の中国の歴史的発展、中国国民が希望に満ちた時期の目撃者だと言える。西蔵の変化は明らかで、人々は幸せに満ち足りて暮しており、西側の一部の人々が書くような様子では断じてない」と述べた。
メキシコの経済誌の外国取材部長は「中長期的に言って、西蔵は環境保護と持続可能な発展の面で極めて重要な地区になる。世界にとって、西蔵は1つの模範になる」と述べた。
「一部の人々は国外の分離独立・反中国勢力の影響を受けて、西蔵の発展と進歩という事実をどうしても偏見と歪曲の目で見る。この意味において、西蔵にとって歴史上最大の挑戦はこうした人為的障壁の克服だ」。コスタリカ紙「La República」の副社長は「現在までの西蔵の発展は敬服に値するものだ。より良い未来が待っていると言えよう」と述べた。
外国の来賓らは、帰国後、ありのままの、活力に満ちた西蔵を世界と自国の人々に紹介し、「ラサ・コンセンサス」を相互理解・包摂、進歩推進の歴史的証人とし、フォーラムを歴史の発展と進歩を推進し、交流と協力を強化する懸け橋、紐帯とする考えを次々に表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年8月14日