■周辺外交戦略の新たな重要ステップ
中国にとってモンゴルは同じ北東アジアに位置し、重要な隣国の1つだ。習主席の今回のモンゴル訪問は、周辺外交戦略を推進する新たな重要ステップであり、北東アジアの協力を促進し、平和で安定した周辺環境の構築に重要な推進作用を果たすに違いない。
中国新指導部は発足以来、周辺外交をかつてないほど重視している。昨年10月の周辺外交座談会では「親、誠、恵、容」との周辺外交理念を打ち出し、習主席の中央アジア訪問時には「シルクロード経済ベルト」、東南アジア訪問時には「21世紀の海のシルクロード」を打ち出し、李克強総理の南アジア訪問時には「バングラデシュ・中国・インド・ミャンマー経済回廊」と「中国・パキスタン経済回廊」を打ち出した。こうした理念やイニシアティブはいずれも、中国が周辺外交を強く重視していることを反映している。また、習主席はロシアや韓国を含む複数の周辺諸国をすでに訪問した。
中国社会科学院の郝時遠・院長補佐は新華社の取材に「モンゴルは北東アジアの重要な戦略地域であり、中国・モンゴル関係の発展は北東アジア地域の安定にとってプラスの意義を持ち、さらに広範囲の周辺協力にも良好な作用を生じる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年8月18日