隣国は地理的な関係、一衣帯水の利便性により、相手国から利益を得ることができる。
中国を隣人とすることは、平和の脅威だろうか、発展のチャンスだろうか?
現在のアジアにおける隣国との付き合いは、紛争により混沌に陥る方が良いのだろうか、それとも助け合う方が良いのだろうか?
習近平国家主席は8月21日から22日にかけて、モンゴルを初めて国事訪問した。「親戚まわり」の心温まる外遊により、中国・モンゴル関係は過去最高の時期を迎えた。これはまた、中国の周辺諸国と平和を共に守り、共に発展していくという善意と誠意を示し、アジアにおける隣国間の付き合い方を示した。
アジアの隣国の付き合いは、まず相互尊重・信頼により、相手国の重大な関心事に配慮する必要がある。習主席の訪問中、双方は共同宣言の中で独立・主権・領土の保全に対する尊重、各自が選択した発展の道に対する尊重を再確認した。北東アジアの重要な国である両国の相互信頼は、地域の平和と安全の重要な保障となる。
アジアの隣国の付き合いは、違いを認めつつも共通点を模索し、対話・協力により食い違いを解消しなければならない。中国とモンゴルは最長の陸地国境線を持つ国同士で、発展の理念と道は異なっている。しかし双方は常に新たな協力の手段を創出しており、効果的に相手国の発展戦略に合わせ、多くの分野の協力で幅広い前景を切り拓いている。
アジアの隣国の付き合いは、協力・ウィンウィンにより、共同発展・繁栄を実現しなければならない。皆で薪を拾い、火をより盛んに燃やすのだ。アジア諸国の大半は発展途上国であり、発展のボーナスの共有は、アジアの友好関係を促進する重要な措置だ。習主席の今回の訪問中に、両国は鉱産物・インフラ・金融の3大分野の協力を「統一的に推進」し、交通網の連結および大プロジェクトの提携という2大方針に優先的に取り組むことを決定した。これは両国の国民に利益をもたらし、地域の発展・繁栄を促進する措置だ。