上海協力機構の対テロ合同軍事演習「平和の使命2014」は28日、作戦協同演習を終了した。これに伴い、中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの将兵7000人が集結し、「3つの勢力(分離独立派、宗教過激派、テロリスト)」を実兵・実弾で攻撃する「対テロ行動」がカウントダウン段階に入った。29日に計画通り作戦実施演習、合同演習終了式ならびに軍楽祭閉幕式を行う。
今回の合同軍事演習に中国側は将兵5000人近く、各種航空機50機余りなどが参加し、陸軍戦闘群、空軍戦闘群、戦略作戦支援保障群を編制。このうち、新型戦車および武直10と武直19は合同軍事演習初参加だった。
今回の合同演習において、ヘリコプターの任務は難度の高いものだった。実兵段階で武直10と武直19は3回の任務を達成し、30分以内に2回の実弾射撃を達成した。38軍陸軍航空隊旅団飛行一大隊の顔鵬志大隊長は「長年の実戦に即した訓練により、合同演習で心残りな点は何らなかった」と語った。初参加で作戦任務を首尾良く達成したことは、「戦いを始めるや否や勝利を収めた」と言える。
武装ヘリコプターは「戦車キラー」と呼ばれる。戦場でヘリコプターは超低空から目標を発見、ロックオンし、敵の反応が間に合わないうちに、対戦車ミサイルや対戦車ロケット弾を迅速に発射することができる。今回の合同軍事演習で中国陸軍航空隊のヘリコプターは全てレーザー模擬交戦システムを搭載し、「戦車キラー」の威力の対抗性と実戦性を高めた。
中国最先端の99式改良型戦車も今回の演習に参加した。99式三期改良型主力戦車は中国最新の主力戦車であり、火力、機動性、防護性などが旧式戦車と比べ大幅に強化されている。今回演習に参加した中国側主力部隊の38軍は同戦車を最初に配備した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年8月29日