米国のライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)が先週末北京に到着した。ライス氏はオバマ大統領が最も信頼する腹心の1人と見られており、米政府の外交政策決定に対する影響力はケリー国務長官を上回るともいわれる。ライス氏訪中の最重要目的は11月の中米首脳会談を確定することだが、世界における両国の特殊な地位のため、ライス氏訪中には相当大きな世界的意義がある。ライス氏訪中前、多くの海外メディアは米国の「アジア太平洋回帰」から最近の南中国海での両軍機接近まで、中米間の様々な摩擦を取り上げていた。ライス氏は8日、中国との関係は米国にとって「優先的考慮」であり、11月の訪中をオバマ大統領は米中関係の発展における「重要な節目」と見ていると強調した。「優先」と「節目」は、たちまち中米関係の最新のキーワードとなった。環球時報が伝えた。
「双方の関係は過去6カ月間に人々をいくらか疲弊させ、不安を感じさせた。このためホワイトハウスの関与は関係を安定させる助けになるかもしれない」。米国家安全保障会議上級部長を務めたベイダー氏はニューヨーク・タイムズにこう語った。いわゆる「ホワイトハウスの関与」とはライス氏の7~9日の訪中を指す。ライス氏の訪中は就任から15カ月で初だ。ある米メディアはライス氏訪中は「米中関係を救う」ことを目指していると報じた。
AP通信によると、ライス氏は月曜日から北京で、南中国海上空での両軍機遭遇など二国間関係の試練について中国高官と会談を始めた。北京の釣魚台迎賓館で中国の楊潔チ国務委員はライス氏に「双方は溝や敏感な問題を適切に処理し、非衝突・非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンの方向に沿った中米関係の健全な発展を確保すべきだ」と表明した。また、軍事関係、対テロ、中東、朝鮮、南スーダン、イランその他共通関心事について話し合うことを明らかにした。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年9月9日