記者が関連部門から得た情報によると、これは上海軍区代表所が武装警察の某部隊の訓練と結びつけ行った、軽装備部隊の高速鉄道による投入の実践訓練だ。これはまた軍事交通システムが高速列車を利用して実施した、軽装備部隊の長距離輸送の最新の試みでもある。高速鉄道の輸送能力を効果的に検証した上、戦争中の鉄道を使った軽装備部隊の迅速な投入の貴重な経験となった。
この高速鉄道を利用した2回の兵力輸送は、高速鉄道が今後、部隊の長距離・高速輸送能力と、戦力の迅速な集結および機動的な配置を強化することを意味しており、積極的な影響を生むと見られる。
高速鉄道は、いかにして兵力輸送の高速ルートとしての力を発揮するのだろうか?軍事科学院科学研究指導部元部長の黄星氏は記者に対して、「現代的な戦争の条件下、兵力の輸送の速度が最も重要になる。高速鉄道の系統的な運行は、軍事力の配置の利便性を大幅に高め、戦略機動の範囲を拡大した。中国の高速鉄道網の建設後、戦略機動部隊を随時配置できるようになる。高速鉄道を使えば、当日中の移動が可能だ」と述べた。
専門家の孫力舟氏は、「ロシアの東部と西部は歴史上、鉄道建設の遅れにより痛い目にあったことがある。クリミア戦争と日露戦争は、物資補給と兵力輸送の問題により敗北した。中国が広大な国土において、迅速かつ効果的な軍事力の配置を行う上で、高速鉄道は国の重要な武器になる」と補足した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月9日