中国外交部の秦剛報道官は20日、アジア太平洋経済協力(APEC)第22回非公式首脳会議を11月10日から11日にかけて北京で開催すると発表した。今回の会議のテーマは「未来に向かうアジア太平洋のパートナー関係を共に構築」であり、APECの参加国・地域の指導者または代表が参加し、習近平国家主席が会議を主宰する。
APEC財務大臣会合が22日に北京で開催
財政部によると、第21回APEC財務大臣会合が22日に北京で行われる。21の加盟国の財務相、国際機関の責任者などが今回の会議に出席する予定。
10月22日午前の開幕式のあと、会議に出席する代表は「地域のマクロ経済の情勢と展望」「インフラ投融資の協力」「経済構造調整を促す財政・税収政策と改革」「地域の実体経済の発展における金融の役割」についてそれぞれ議論し、財務大臣共同声明と関連の成果を採択する。
習主席の会談相手は?
多国間の会議で、二国間の会談も行われる。APECやG20などの多国間の会議の場で国の指導者は多くの二国間会談を行う。ロシアのRUSNEWSによると、李克強国務院総理は先ごろ、ロシア訪問中にプーチン大統領と会談した。プーチン氏は、「これをきっかけに、習近平主席に心からの祝福の意を伝えてほしい。北京APECで習主席と会談を行うことを望んでいる」と李総理に話した。
オバマ大統領もAPEC会議に出席する予定である。ロバート・ワンAPEC上級担当部長は、会議の後に習主席とオバマ大統領は「パームスプリングス会談」のような会談を行うと表明した。
そのほか、APEC会議中、韓国の朴槿恵大統領は習主席と会談する可能性が高いと見られている。
二回目の中国APEC 何を主に話し合うか
2001年10月21日、第9回APEC非公式首脳会談が上海で行われた。これは中国が主催した初めてのAPEC非公式首脳会談であり、当時中国が主催した最も規模が大きく、レベルが高い国際会議だった。あれから13年経った現在、中国は再びAPECの主催国になった。
主催国はAPECの各レベルの会議の組織、セキュリティ、接待などを担当する組織委員会を設立し、会議のコストを負担するのが一般的である。毎年のAPECのテーマは主催国が決める。今回のテーマは「未来に向かうアジア太平洋のパートナー関係を共に構築」。
中国商務部の瀋丹陽報道官は先日、今回のテーマは「地域経済の統合の促進」「経済イノベーションの発展、改革、成長の促進」「全面的なリンケージとインフラ建設の強化」の3つの重要なセクションからなると明らかにした。また、中国はアジア太平洋FTAの構築に力を入れていく方針である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月21日