中米関係の3大懸念事項をいかに克服するか

中米関係の3大懸念事項をいかに克服するか。

タグ: 中米関係 懸念事項

発信時間: 2014-10-24 15:35:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

次に、体制面の非連動。BRICS銀行、アジアインフラ投資銀行、アジア新安全保障観および新安全保障メカニズムを前に、米国は中国が新たな国際体制を構築しつつあると推測し、米国をアジアから追い払う中国版モンロー主義だと考えている。米国が考えすぎなのは明らかだ。中国の台頭を前に、米国の対中関与政策は揺れ続けている。経済から安全保障分野へと邁進するのか、それとも中国が国際安全保障の公共財を提供することを奨励するのか。 

懸念事項その3:中米の国内的制約。思考の慣性、官僚システムの慣性は、中米の新型の大国関係にとって深刻な国内的制約だ。 

まず、思考の慣性。米国が中国を挑戦者と見なすのは、始めはストレス反応または国内の民族主義によるものだろうが、月日が経つうちに本当のものになる恐れがある。米国が中露接近を望まないのは、戦略面の疑念や懸念だけではなく、ロシアによって中国が米国の対中戦略を陰謀論的視点から見るようになることも懸念しているからだ。このため米国は、中国を封じ込める考えはないと繰り返し強調している。 

次に、官僚システムの慣性。エリートは中米が新型の大国関係を構築することの必要性と可能性を認識しているが、官僚システムと民衆の思考の慣性は、エリートの政策決定を妨げ、またはミスリードし、中米関係が互いの国内政治の犠牲になる事態を招く恐れがある。 

この懸念事項をいかに克服するか。まず中米のエリートが、国内の制約を回避し、国家アイデンティティを誘導し、新たな戦略融合剤を凝集することだ。 

新たな習近平・オバマ会談が近く行われる。中米の新型の大国関係は選択肢ではなく、必然的な要請だ。まさにキッシンジャー氏が新著『世界秩序』で指摘したように、中米の見方がどれほど異なろうとも、「新型の大国関係は歴史の悲劇を避ける唯一の道」なのだ。(編集NA) 

 

 「人民網日本語版」2014年10月24日

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