10年弱に渡り交渉が続けられているアジア太平洋自由貿易圏が、夢から現実に変わることはあるだろうか?いかにアジア太平洋の全面的なリンケージの新たな青写真を描くべきだろうか?
2014年アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議ウィークが、本日正式に始まった。中国は13年ぶりに、再びAPEC首脳会議のホスト国になる。
世界の目が再びアジア太平洋・中国・北京に向けられる中、ホスト国である中国がどのような「答案」を出すかに注目が必要だ。
中国が13年ぶりにホスト国に、中国の姿勢を示す
今年はAPEC創設25周年に当たる。アジア太平洋の12カ国は25年前、ASEANの創設を共同宣言した。ASEANの誕生は当時、ベルリンの壁崩壊や冷戦終結という重大な歴史的事件と比べ、それほど注目されなかった。しかしその後の発展の過程において、ASEANは成長を続け、影響力を拡大し、世界屈指の地域対話・協力枠組みになった。
アジア太平洋の大家庭の重要な一員として、中国はこれまでアジア太平洋の繁栄と安定の促進を責務とし、地域事業において建設的な力を発揮してきた。中国は今年、13年ぶりにAPEC首脳会議のホスト国になる。
中国人民大学国際関係学院副院長の金燦栄氏は、「ホスト国の力は会議の力を増大させる。中国にとって、これは紛れも無く今年最大の外交の山場である。これほどAPECが重視されているのは、ホスト国外交、周辺外交、経済外交などの多層的な内容を含み、多くの機能を実現するからだ」と指摘した。