26日付の英インデペンデント紙は、多くの開発途上国が原油価格下落によって利益を得ると報じた。石油輸入額がGDPの2.5%を占める中国は主な受益国で、価格下落は中国企業の利益増を促す。米国の某サイトは、中国は原油輸入で余った資金をその他の分野に回し、国家利益を創出することができると伝えた。原油価格が1バレル85ドルを維持したと仮定すると、中国は今後12ヶ月のエネルギー支出で1300億ドルを節約できることになる。これは中国がBRICS開発銀行、アジアインフラ投資銀行、シルクロード基金に投入を予定している資金の総額に相当する。
国家発展改革委員会エネルギー研究所研究員の周鳳起氏は27日、「原油価格の下落は中国にとって朗報で、実質的な輸入の需要を満たすほか、巨額の外貨支出を削減できる。中国は大口購入者として、政治的な駆け引きにおける発言権を高め、西側諸国のロシア制裁の中で力を発揮することさえ可能だ」と指摘した。
ロイター通信は26日、「世界の石油パワーを構築、中国の石油備蓄が計画を大幅に上回る」と題する記事の中で、「中国は先週、2006−2009年の戦略石油備蓄第一段階に9100万バレルを備蓄したというデータを初めて発表した。これは中国の2週間の輸入量に相当する」と報じた。石油業界、コンサルティング業界の消息筋は、中国の戦略石油備蓄量は公式発表の2倍、約30日分の輸入量に達していると見積もった。今後数年間で、中国の石油備蓄は90日分の輸入量に達する可能性がある。これは米国を含む西側の主要石油輸入国の備蓄規模に相当する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年11月28日