中国の劉暁明駐英大使は7日、英サンデー・テレグラフ紙に署名入りの記事を掲載し、政治制度の改革を含む香港の事業は完全に中国の内政に属し、イギリス議会下院の外交委員会の「問い合わせ」、「調査」は中国に対する内政干渉であり、違法分子の気炎を助長するだけで百害あって一利なしだと指摘した。記事の内容は下記の通り。
中国側は外交委員会の香港に関する「問い合わせ」と「調査」を受け入れられない。香港は1997年に中国に復帰しており、ゆえに政治制度の改革を含む香港の事業は完全に中国の内政に属し、香港普通選挙はイギリスと関係がない。イギリスが再三取り上げている中英共同声明の中でも、「普通選挙」という言葉は一度も出てこない。
イギリス政府は、香港普通選挙は中国中央政府、香港特別行政区、市民によって決定されるべきと再三表明している。イギリス政府の香港関連政策を審査しようとしている外交委員会は、イギリス政府の上述した立場を否定し、中国の内政に干渉しようというのだろうか?
中国側はイギリスの議員がこの時期に香港を訪問し、火に油を注ぐことを願わない。香港の違法な占拠活動はまだ収束しておらず、香港の法治と安寧は深刻な脅威と破壊を受けている。
これらを背景とし、イギリスの議員が「調査」の旗印を掲げて香港に行けば、どのようにとらえられるだろうか?これは占拠活動を行う違法分子の気炎を助長し、彼らに外部からの援軍が来たと思わせる。このような訪問は百害あって一利なしだ。
中国は対話によってイギリスに立場を表明し続け、中国側の関心事を重視し、香港の「調査」を取り消すよう求めてきた。中国はこの数ヶ月に渡り、丁寧に説明を繰り返し、仁義を尽くしてきた。しかしこれらの努力は少しも効果がなく、彼らは独断専行を続けている。中国側は最後に外交委員会に対して、香港への入国は認められないと率直に伝えざるを得なくなった。
中国側の決定は法的根拠を持ち、完全に中国の憲法、香港基本法、国際法の基本的な規則に合致する。入国拒否は、すべての国が法に基づき行使しうる権力だ。
中国側は外交委員会を侮辱しているのではなく、自国の主権と安全を毅然と維持している。イギリスと対抗するのではなく、自らの原則と基準を堅持している。外国の香港訪問団のドアを閉ざしているのではなく、香港の安定と繁栄を守っている。
中国側はイギリスの内政に一度も干渉したことがなく、イギリスの中国に対する内政干渉を望まない。イギリスの一部の関係者は冷静になり、発想を変えるべきだ。中国は中英関係の良好な発展の流れを維持し、双方の共通の利益を拡大し続けることを心から願っている。
我々はイギリス議会との交流・協力の継続を願っている。またイギリスの議員が香港や中国を友好訪問し、香港の安定と繁栄、中英関係の発展を促すことを歓迎する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月9日