1月18日は中国とベトナムの国交樹立65周年に当たる。在中国ベトナム大使館のNguyen Van Tho大使は北京で、「対中関係はベトナムの対外関係において最も重要だ。ベトナムは中越両国関係をさらなる高みに引き上げるため努力する」と表明した。
安定的な両国関係
Nguyen Van Tho大使は過去1年間を振り返り、「中越両国の関係には困難な点もあり、客観的な事実となっているが、両国関係の主流は依然として友好だ。また対中関係は、ベトナムの対外関係において最も重要になっている。ベトナムは中国の平和的な発展を、ベトナムのチャンスと見る。中越双方は2015年に高官の相互訪問・交流を強化する。これは両国関係の健全で安定した発展に、重要な力を発揮する」と述べた。
中国はベトナム最大の貿易相手国だ。ベトナム側のデータによると、2014年の中越の貿易額は、前年比16%増の585億ドルに達した。しかし昨年、両国の観光客数はやや減少した。Nguyen Van Tho大使は、「ベトナムの多くの観光地は、世界の観光客の間で人気がある。2015年により多くの中国人観光客がベトナムを訪問することを願う」と表明した。
米日との中国けん制を否定
Nguyen Van Tho大使は両国の海上の係争について、「中越はバクボ湾沿岸海域、敏感な海域での協力に関する交渉を2回ずつ実施し、中越海上共同開発作業部会の交渉を3回実施した」と話した。
中国外交部のウェブサイトによると、中越は2000年に「中越両国のバクボ湾の領海、排他的経済水域、大陸棚の境界に関する協定」、「中越政府のバクボ湾漁業協力協定」を締結した。双方は2006年にバクボ湾沿岸海域の境界を巡る協議を開始し、同海域の共同開発の問題について話し合った。
Nguyen Van Tho大使は、「両国関係に唯一残されている未解決の問題は、海上の係争だ。双方はさまざまな海上協議メカニズム、特にバクボ湾沿岸海域作業部会の協議を推進し、同海域で境界線を設定し、共同開発を進めるべきだ」と述べた。
一部の西側メディアは、ベトナムが米国との協力を強化したのは、中国の台頭をけん制するためだと報じた。Nguyen Van Tho大使は、「ベトナムは平和的発展を目指す。独立的・自主的な、各国を友人とする多様な外交政策を貫いてきた。ゆえにベトナムには、一国と協力し第3者をけん制する理由がない」と表明した。
Nguyen Van Tho大使は、「米日と手を結び中国をけん制するのは、ベトナムの対外政策ではなく、国益にも合致せず、そうするはずがない」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月15日