岸田文雄外相は、ウクライナ問題と南クリル諸島(日ロが係争中の島嶼、日本名は「北方四島」)問題には共通点があると発言した。ロシア外務省は、岸田外相の発言は理解し難いと表明した。ロシアメディアが22日に伝えた。
ロシアは、「岸田外相は1月20日にベルギーで、理解し難い発言をした。岸田外相は、ウクライナ問題は『北方四島』問題に似ていると述べた。日本は戦後ロシア領となった南クリル諸島を『北方四島』と称しており、岸田外相はさらに『力で現状を変えた』と発言した」と表明した。
ロシア外務省は、「軍国主義の日本こそナチス・ドイツと共に、力によって大戦前の秩序を破壊し、多くの国々を占領した。岸田外相の発言は、ウクライナのヤツェニュク首相が先ほどドイツで発表した声明と同じく、実質的には歴史を覆そうとし、普遍的に受け入れられている戦争の原因と結果を書き換えようとするものだ」と批判した。
ロシア外務省は、「残念ながら日本は第二次大戦の教訓を学ぼうとしていないと言わざるを得ない。第二次大戦勝利70周年という歴史の記憶の中で、このような後退は許されない」と締めくくった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月22日