中国の王宏国家海洋局長は9日の全国海洋活動会議で「今年中国は海洋権益の維持を的確に強化し、海、空、宇宙の立体化権益維持システムを着実に仕上げるとともに、全海域で石油・天然ガスの探査・開発、定期巡航法執行・検査などを展開する」と述べた。中国新聞網が伝えた。
「海洋権益維持の水準はしっかりと高められた」。王局長は「昨年中国は釣魚島(日本名・尖閣諸島)の常態化主権維持巡航を継続し、黄岩島(スカボロー礁)に対する優勢管理・コントロールを継続し、仁愛礁(アユンギン礁)、南北康暗沙海域で実効性ある監視を行い、中建南プロジェクトの実施過程では海警局船隊が陣頭に立って、ベトナム側の大規模な破壊行動を効果的に阻止した」と述べた。
姜大明国土資源部長(国土資源相)は「国家の海洋権益を守る闘争は依然複雑で厳しい情勢にある。海警局の法執行能力を大幅に高めて、各種の複雑な局面に対処する準備を整える必要がある」と指摘した。
王局長は今年の取り組みについて▽島嶼の主権を断固として守り、長期的な力比べの準備を整える▽釣魚島の常態化主権維持巡航、黄岩島に対する優勢管理・コントロールを引き続き成し遂げる▽海洋における総合的な法執行を的確に強化し、海警局部隊の整理統合を加速し、「三無」船舶による活動と不法操業を重点的に取り締まり、海上活動の安全を確保する――よう指示した。
王局長によると、今年中国は無人島特別法執行行動を展開し、領海基点となる島、すでに開発・利用された無人島、重要な生態的価値を持つ島に対する監視・観測を全面的に展開する。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年2月10日