31省(直轄市・自治区を含む)の両会(人民代表大会、政治協商会議)が開かれた。各地は「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)、北京・天津・河北の共同発展、長江経済ベルトという3大国家戦略の手配を行った。そのうち31省は政府活動報告の中で一帯一路について説明した。各地は積極的かつ自発的な参与という共通の態度を示している。
習近平国家主席は2013年に一帯一路の戦略的構想を提唱した。李克強総理は2014年に政府活動報告の中で、一帯一路の建設計画を急ピッチで進めるよう求めた。31省は今年、一帯一路の建設について説明を行った。
積極的な参与、融合の深化が、各地の政府活動報告で頻繁に使用されるキーワードとなった。積極的に計画、力強い取り組みが、各省の一帯一路に対する共通の態度となっている。
積極的な意思表示の他に、多くの省が現地の一帯一路戦略における役割と位置づけを明確にした。北京市は、世界との交流の中心という位置づけに基づき、国家の一帯一路戦略に積極的に参与するとした。広東省は、「21世紀海上シルクロード建設のリーダーになる」とした。海南省は「21世紀海上シルクロードの重要な戦略的支柱を構築する」とした。新疆ウイグル自治区は、「シルクロード経済ベルトの中核エリアを建設する」とした。寧夏回族自治区は、「シルクロード経済ベルトの戦略的支柱を構築する」とした。