ウクライナのポロシェンコ大統領は18日、政府軍が予定通りにウクライナ東部のデバリツェボを離れたと発表したほか、ウクライナ国家安全保障 国防会議を開き、平和維持部隊を派遣するよう国連安全保障理事会に要請する考えを示しました。
ウクライナ大統領府のウェブサイトによりますと、ポロシェンコ大統領は18日に東部へ視察に赴く前に空港で談話を発表し、「ウクライナ政府軍の80%はすでに撤退し、残りの2部隊も続いて撤退する予定だと明らかにしました。さらに、政府軍がデバリツェボで包囲されたことはなく、戦車や装甲車など重火器を持って撤退した」ということです。
一方で、ウクライナ政府軍の第1副参謀長は18日に、15日零時に停戦合意が発効した後にデバリツェボで発生した戦闘で、政府軍22人が死亡し158人が負傷したと発表しました。
これを受け、18日深夜、ポロシェンコ大統領はウクライナ国家安全保障 国防会議を開き、国連に対し、武器を携帯した平和維持部隊の派遣を求める提案をしました。同会議では大統領の提案を採択し、国連に平和維持部隊の派遣を要請することを決定しました。また、ウクライナ外務省が起草した文書は、平和維持部隊を配置する場所として、衝突が発生している東部やウクライナとロシアとの国境地帯などが望ましいとしています。
(中国国際放送局)2015年2月21日