中国商務部のウェブサイトによると、中韓両国は2月25日に中韓自由貿易協定(FTA)の全文書の仮署名を終えた。これは中韓FTAの交渉が終了したことを意味する。専門家は、中韓自由貿易区は高水準の自由貿易であり、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線の自由貿易区のモデルになると分析した。中国網が伝えた。
汪洋副総理は先ほど中韓経済・貿易フォーラムに出席した際に、中韓自由貿易区は両国の経済・貿易関係の歴史における「重要な節目」と述べた。中韓自由貿易区は多くの面で、中国の二国間自由貿易の「初」を実現した。
全国政治協商会議第12期全国委員会第3回会議の開幕を控えた3月2日、全国政治協商会議委員、営口市副市長の高煒氏は中国網の記者の取材に応じた際に、次のように述べた。
中韓FTAは両国の経済・貿易に対する重要な促進の力を持つほか、北東アジア全体の経済協力の重要なモデルになり、これをけん引することになる。営口市はその特有の地理的優位により、中韓事由貿易区の「橋頭堡」になることを目指す。
中韓自由貿易区は中国の東北地区の発展、特に東北の旧工業基地の振興にとって、重要な意義を持つ。営口市は東北地区全体、内モンゴル東部に最も近い港湾都市であり、インフラ、交通条件、開発区の団地建設の条件などの各方面で非常に優れている。中韓自由貿易区を「先に実行・試行」の方式によって推進するならば、営口市は中韓自由貿易区の「橋頭堡」になるべきだ。
「先に実行・試行」はまず、総合保税地域を突破口とするべきだ。営口市は現在、象徴的なインフラを整えている。例えば国務院の批准を経て、ユーラシア・ランドブリッジがほぼ竣工している。他にも「遼魯海陸大通道」は、山東省濰坊市と営口市の2大港湾を直接結びつけ、貨物の陸上・海上輸送を直接結びつけることが可能だ。これは東北地区全体、および華東地区、南東の沿海部の物流と貿易の発展促進に対して、強い力を発揮する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月3日