張氏は、「今回の文官統制の撤廃は、安倍政権の小さな動きではなく、大きな動きだ。これは戦争の歴史的教訓を徹底的に否定する、戦後の国際秩序を変えようとする重要な一歩だ。この動きは集団的自衛権の行使容認と同じ流れをくむ。文官の優位を取り消し、軍官の地位を高めることは、日本の戦後の政治的動向と今後長期に渡る世界の道にとって、重大な変化と言える。これは安倍首相が戦後のすべての手配を否定する始まりだ」と分析した。
周教授は、「文官が防衛省に占める具体的な比率は不明だが、今回の改革により、軍官の地位が高まることは間違いない。これは安倍政権が、戦前の体制に歩み寄ることを意味する。軍人は戦前、日本の内閣を掌握していた。現在はその程度に達していないが、これは知らぬ間の変化の始まりである」と指摘した。
防衛省の文官の優位の撤廃は、戦後の文官統制という一貫した政策を変えようとする安倍政権の動きだ。これは戦前の制度に歩み寄る姿勢であり、日本が戦後の国際秩序を否定する始まりである。日本政府の戦後の国際秩序を変えようとする野心に対して、警戒せざるを得ない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月11日