農工党湖南省委員会の蒋秋桃・全国人民代表は昨年、6件の「建議」(人民代表による提案を指す)を行った。「これらの建議はそれぞれ、発展改革委員会・財政部・公安部・衛生計画生育委員会・食品薬品監督管理総局などの部門の処理を得て、すばやい回答を得た。建議は真剣に検討され、処理の通達も正しく行われた。対応に非常に満足している」。人民日報が伝えた。
中国広核集団董事長である賀禹・全国政治協商委員はこう語る。「中国は自らの革新によって、自前の知財権を備えた第3世代原子炉『華竜一号』の開発に成功した。この事業について私は3年連続で関連する提案を行ってきた。研究チームとともに実験を行い、データを取り、資料を調べ、提案の限られた紙幅の中で、信頼性と専門性を最大限に表現すべく努力した」
人民代表大会の建議と政治協商会議の提案は、両会に参加する代表と委員の重要な職務である。
統計によると、2014年の第12期全国人民代表大会第2回会議で全国人民代表が提出した建議・批評・意見は8576件にのぼり、これらは174の政府機関・組織によって検討・処理され、このうち79.8%はすでに処理を完了した。国務院の各部門が処理した建議は7437件、各部門が打ち出した関連措置は約1700件で、国民の関心が高い難題のいくつかも解決を得た。
全国政治協商会議第12期全国委員会第2回会議では、6101件の提案が提出され、そのうち5052件が審査を経て立案された。今年2月20日までに、5046件の提案への処理通達が行われ、処理通達の比率は99.8%に達した。処理状況を見ると、問題が解決されたまたは提案が採択された比率は20.6%、解決・採択に向けた計画に組み入れられたものは63.8%、参考とされたものは15.6%だった。
情報公開は、建議と提案の処理作業のための重要事項であり、政府のクリーン度と作業の透明度を高めるのに高い重要性を持つ。2014年10月、中国国務院は通知を発表し、ダイジェストの公開という形式で建議と提案の処理回答の主要内容の公開を2015年から始めることを規定した。また公共の利益や国民の権益、社会の関心にかかわり、社会の幅広い理解を必要とする建議や提案の処理回答は、原則として2017年から全文公開するものとされた。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年3月15日