中国財政部は昨晩、トルコがアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーとして加入する意向を示し、正式に申請を行ったことを確認した。韓国企画財政部も、AIIB加入の申請を行うと宣言した。これにより、AIIBへの加入を申請した国は37カ国に達した。
中国財政部は、トルコの決定を歓迎すると表明した。中国はAIIB創設メンバー首席交渉代表会議の議長として、多国間手続きにより創設メンバーの意見を求めている。申請が順調に進めば、トルコは4月10日に正式に創設メンバーになる。
韓国企画財政部は昨日の発表文の中で、「韓国政府は関連部門との協議により、AIIBへの加入を決定し、中国側に書面で通知した」と発表した。
韓国企画財政部はまた、「既存のAIIB創設メンバーの同意を経てから、韓国も創設メンバーの地位を手にすることになる。関連国が6月にAIIB協定文の交渉と署名を終えた後、韓国は国会の批准手続きを終えてから、正式にAIIBのメンバーとなる」とした。
国際通貨基金(IMF)の中国トップを務めたことのあるエスワル・ プラサド氏は、「米国による世界経済政策の決定能力が低下している」と述べた。仏AFP通信は、「今回の失敗により、米国は戦後珍しくも、自国が直接的な影響力を持たない多国籍機関への対応に備えることになった。世界の金融秩序の主導に慣れた米国は、中国とその膨大な現金の魅力を過小評価した可能性がある」と指摘した。
BRICSの概念を提唱した、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント元会長のジム・オニール氏は、「AIIBと対立しようとする米国は愚かであり、きまり悪い思いをしている」と述べた。仏AFP通信は26日、「オニール氏は訪中時に、AIIBについてこのように発言していた。オニール氏は、面積が狭く開放的な経済体で、自国に有利なことをやろうとするならば、なぜそれをやろうとしないのかと述べた」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月27日