AIIBの創設、中国企業の海外での権益保障に有利

AIIBの創設、中国企業の海外での権益保障に有利。 習近平国家主席は26日に人民大会堂で、スリランカのシリセナ大統領と会談した際に、「中国は中国企業のスリランカでの投資を奨励し、スリランカの製造業の発展、持続可能な発展の実現に貢献したい…

タグ: AIIB 中国企業 権益 保障

発信時間: 2015-03-30 16:36:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

習近平国家主席は26日に人民大会堂で、スリランカのシリセナ大統領と会談した際に、「中国は中国企業のスリランカでの投資を奨励し、スリランカの製造業の発展、持続可能な発展の実現に貢献したい。スリランカには、中国企業の合法的な権益を保障していただきたい」と述べた。

周知の通り、中国の経済力の強化と共に、対外開放が広がりを見せている。特に金融危機の勃発後に海外投資のコストが大きく低下したことで、中国企業の海外進出が加速している。しかしさまざまな要素により、中国企業の海外投資の損失も膨らんでいる。判断ミスといった要素の他に、投資先の政治・社会環境の変化がある。そのうち多くは外部の勢力の干渉によって生じている。一部の国は自国の利益のために、中国の推進するプランを妨害しているのだ。

この状況下、より積極的・能動的・効果的に中国企業の海外投資の利益を保護する手段・方法の模索が、非常に重要かつ差し迫った課題になっている。アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設は、中国企業・資本の海外進出の利益の損失を防ぐため、非常に重要な一つの手段である。

ゆえにAIIBが「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の関連諸国に提供する資金・資本の支援は一国の行為ではなく、すべての加入国の共同の行為である。そのため投資先の政治・経済・社会などが外部の勢力から受ける干渉が大幅に減少し、国内の党の争いなど考慮すべき要素が多くなる。一部の党が中国との関係が悪いからと言って、政権運営時に中国企業の資本と利益を損ねるということはない。中国企業は一帯一路の建設を請け負う中で、単一の資本がもたらす巨大なリスクを効果的に回避し、中国企業の利益をより良く保護できるようになる。

当然ながら、海外投資と資本輸出が直面するリスクを効果的に回避するため最も重要なのは、企業の合理的な決定と正確な判断だ。特に政治・社会の変動が激しく、海外の資本と企業に友好的ではない国に対しては慎重に慎重を重ね、必要なき損失を避けるためこれらの国に対する投資と資本輸出を極力減らすべきだ。多国籍資本であっても、これらの国から全力で保護されるとは限らないからだ。それよりも政府の保護と他党の損失が深刻な対立関係をなし、企業と資本の安全性を引き下げる可能性の方が高い。

このような背景のため、AIIBの創設の重要性が際立っており、長期的な意義を持つようになった。より多くの国(特に西側の先進国)をAIIBに招くことは、単純な加入国の数の問題ではなく、今後どれほど重要な力を発揮できるかを左右する問題だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月30日

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